目次

ビタミンDと現代人

ビタミンDと免疫力と新型コロナウイルス

どういう指標で、どれだけのビタミンDがあればいいのか?

ビタミンD血中濃度50ug/ml目指すには?

ビタミンDを50ug摂取する手っ取り早い方法とは?




ビタミンDと現代人

ビタミンDとは、太陽のビタミンともいわれている通り、

日光にあたることにより体内で作られるビタミンです。

夏だったら手足が出ている状態で30分も外にいれば、一日の必要量は生産されている、

といわれてますが、ちょっと少ないようにも思いますが。

だからといって、その他のビタミンのように食品から取ろうとしても微量にしか取れません。

下記でも述べますが、血中のビタミンD濃度を適正にキープしようと思ったら、

食品からではむつかしいでしょう。

なので、日光に当たらない状態ではビタミンD不足、になってしまいますし、

現代人は、女性は特に日光を避ける傾向にありますので、

実際現代人のほとんどがビタミンD不足になっているようです。

以前、このブログ内でも買いたいことのある、

癌治療における、ビタミンDと糖質制限(ケトン食)による絶大な効果

という中で紹介している著者の古川医師が癌患者とビタミンDの関係で、

調査報告や論文等いろいろ提示していました。

基本、今回はそちらの書籍からのデータを用いてます。

結果として、現代人のかなりの人がビタミンD不足であり、欠乏症の様です。

正常値は2割程度とか。

そして高齢者のほとんどはビタミンD不足の様です。

最近ではビタミンDと癌の相関もいろいろな調査から出ているようですが、

相関があるというものもあれば、過去の調査ではあまりないというようなものもあったとか。

ただ、古川医師にように、自身の患者さんでの検証についてを考えると、

ビタミンDの効果は結構あるもの、と期待していしまいます。

ビタミンDと免疫力と新型コロナウイルス

というように、近年急に注目されているビタミンDですが、

今回の新型コロナに対してもその効果が取りざたされていました。

が、それはデマです、とはっきり言いきられています。

「新型コロナウイルスにビタミンDが効く」等の情報に注意 (200428更新)

それに対して、最近の調査にて

新型コロナウイルスの重症患者はビタミンD不足であることを示す研究結果が発表される

だそうです。

それぞれの主張を取り上げてみると、どっちもどっち?

って感じもしなくもない。

否定するほうは簡単です。

エビデンスがないから信用ならない、という一言です。

特に理論的に否定できる部分があるわけでもない。

逆に、これがいいんです!っていう側も、データの切り取り方で何とでもなったりとか、

見せ方、次第でどうとでもなったりとか。

確かに、いろいろな臨床試験をしたうえで、そう結論付けたものがないのも事実。

後者の、ビタミンDは新型コロナウイルスに有効、という主張は、

データを紐解いて関連性を見たら、ビタミンDの血中濃度と相関がありそうだ、

という結論です。

統計的に意味があるのかどうか、そこが重要そうですが、

意味があるから論文にしていると思われます。

 

ビタミンDと免疫力、との関連については、下記のサイトが詳しいかな、と。

日本微量栄養素情報センター

東京慈恵会医科大学 ビタミンDの基礎知識(がんとの関連)第2版

 

私が癌との関係でビタミンDについて知った書籍の中で、

この東京慈恵会医科大学が行ったインフルエンザのテストがあります。

その結果、サプリにてビタミンDを与えた集団と、

プラセボ集団での結果、

ビタミンD投与集団のインフル感染率がプラセボの半数になったという結果があるようです。

わざわざプラセボ投与までしているしっかりとした試験です。

で、これが新型コロナに直結するのか、という議論がありますが、

そのメカニズムからして、影響する可能性は大かな、と私自身は考えています。

感染するしないというより、退治できるかどうか、

あるいは、今、新型コロナによる肺炎以外の死因の一つとしてあげられている

サイトカインストームの抑止、

としても、理屈的には効果あり、でしょうか。

ビタミンDの効果として、自然免疫系の働きを強化、最適化する効果が有るようです。

好中球(自然免疫系でも核となる細胞うですが)が発する炎症性の活性化酸素などを減少させ、
好中球の機能が暴走しいないように制御してくれる、と。

これって、まさにサイトカインストームのことじゃないでしょうか?

いろいろ調べましたが、好中球とサイトカインストームがなかなか関係性が出てこないです。

好中球に限らず、免疫系の行き過ぎを抑えると。

ほかにも、免疫系の暴走という意味では花粉症もそうだと思いますが、

ビタミンDと花粉症との関連もあります。

リウマチやアトピーも免疫暴走系の疾患になりますが、そちらもビタミンDとの関連が

いろいろな調査より明らかになっています。

どういう指標で、どれだけのビタミンDがあればいいのか?

で、じゃぁ、どれだけビタミンDがあればいいのかと。

まず、ビタミンDの適切な量を考える上で荷が重要なのかと。

食品から得られる「摂取量」や日光に当たって体内で作られる「生成量」ではないです。

指標と手考えないといけないのは、

「血中のビタミンD濃度」

が重要になってきます。

血液検査で測定すれば出るんですが基本、誰も測らないですよね。

なぜなら、不足してても、欠乏症でも、特にその症状がないからです。

いえ、ありますよ。

代表的なのは、お年寄りの「骨粗しょう症」です。

後は、最近のこどもにみられる「くる病」です。

こういった症状にはビタミンD摂取を促すことになります。

が、他の疾病に関しては目に見えた症状がないですから、調べません。

最近、がんとの関連を調査したコホート研究では、

癌種にもよりますが、その関連性があるという研究結果も出てきましたが、

果たしてビタミンDによって癌の治りだとか、発生だとかが違っている、

というのは誰も気づかないところでしょう。

 

で、その血中のビタミンD濃度がどれだけあればいいかといえば、

どの症状との関連を考えるかによりますが、

日本が正常値として提示している数値は、~30ug/mlとなっています。

この基準自体が何をもとに作られているのかは不明ですし、

各国での数値みると、ほんとバラバラです。

なので、例えばがんの種類によりますが、

その統計的優位が確認されるビタミンDの血中濃度は60ug/mlと結論付けています。

今回は新型コロナウイルスに対してのビタミンD濃度としてどれだけが目標になるか

というのはありますが、そのあたりは不明です。

あまりに高いと中毒になりますので、

癌の再発予防でなければ、30ug/ml

アレルギーなどを治したいとなったら、50ug/ml

かな、と。

ビタミンD血中濃度 50ug/ml を目指すには?

で、一番わかりにくいのが、ビタミンDの血中濃度を増やすにはどうしたらいいのか、です。

評価がむつかしいのは、単純に摂取量=血中濃度ではないですし、

日光浴の時間によって、これだ上昇する、というデータもありませんでした。

体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定 -札幌の冬季にはつくばの3倍以上の日光浴が必要-

かろうじて、一日の必要量を5.5ugとして、

その量を生成できる日照時間の推定といいうのが上記であります。

 

ただし、血中濃度にしたらどれほどか、というのは不明ですし、

日光の強さとか、地域とか、皮膚の状態によっても変わってしまうので、

一定の評価がむつかしいんだろうなぁというのが現実です。

あとは、日光に当たる、紫外線を受け続けることでの問題もありますますし、

現代人として日光浴が毎日できるかといいうのもちょっとむつかしいので、

こちらには頼ることなく規定量摂取出来たら、いいな、と。

 

で、がん治療にビタミンDを関連付けた研究の中で、

ビタミンDサプリを定量撮り続けた1月後の血中濃度のデータがあります。

スタート時点で 20ug/ml未満 の患者んさんに対して、

1か月間、毎日一定量のビタミンDを摂取してもらうというのも。

結果、

25ug摂取 13ug/ml上昇

50~75ug摂取 20ug/ml上昇

100~150ug摂取 32ug/ml上昇

とのことです。

癌患者さんの場合、健康な人と比べてビタミンDの消費が激しい、というのがあるようで、

健康な方の場合は、もうちょっと上昇しているのかもしれません。

おそらくは、私、日光に当たってないな、と思っている人は

ほとんどが 20ug/ml以下 だと思いますので、

毎日 50ug は採り続けても大丈夫に思います。

国の摂取量気人としても、最大100ugまで大丈夫としていっますし、

このテストでの150ug摂取の患者さんでも中毒はなかったとのことです。

ビタミンDを50ug摂取する手っ取り早い方法とは?

で、この50ugものビタミンDを摂取しようとしたらどうすればいいのか。

結論として、

「おとなしく、サプリでとってください」

と言っちゃいます。

日光浴をしないとしたら、食品から取る必要があるわけですが、

食品から取るとしても最大効率がよくって、

サケの切り身80g から 26ug

の摂取量となります。

他は、サンマ100g・・19ug、マグロ100g・・18ug

となりますので、

正直なところ、食品から十分な量を毎日摂取するのは無理かな、と。

なので、おとなしく、サプリから採ってくださいと。

で、このビタミンDサプリですが、なかなか売ってません!

マルチビタミン系ならたくさんありますが、その中でビタミンDの成分となると

ごくごく微量です。

おそらくは安くて利益がなさそうなのと、

そもそもビタミンDって、あまり、

というか、ほとんど注目されたことがないよね、ということで、

ドラッグストアもおかないんじゃないかと。

なので、ネットでぽちっとしてしまえばいいのですが、

1月分、たったの300円とか、相当安いです。

推奨として一日1錠の25~30ugなので、

規定値を目指すとしたら2錠飲むとして半分になるので、1月で600円、です。

安いもんではないでしょうか。

たまーに、外散歩したなってなったら1錠しか飲まないとか。

これだけ気楽に摂取できるものです。

私自身、大体毎日1~2錠飲んでます。

昨年から取ってますが、毎年の花粉症が、ほとんど気にならない状態です。

って、今年は脳みそが新型コロナでいっぱいだからかもしれませんがw

あとは、基本、健康体なんで(インフルもごくごくまれにしかかからない)、

あまり実感することはないですが、がん予防が主な目的なので、

毎日60ug目安にサプリで摂取しています。

ということで、「エビデンス」といわれると、そういったデータはありませんが、

傾向、という意味ではコロナの重症化を防ぐ、というのはあるようなので、

他の疾病も考えると、ビタミンDをとっておいて損はないでしょう?

エビデンスがないとかじゃなくって、必要量足りない栄養素になっているはずなので

採ったほうがいいんじゃない?

というのが私の結論です。

さて、皆さんはどうされますか?