理系でない人にはあまりピンとこないことかもしれませんので。
物を作る、商品を設計するうえで必ず必要なものは何か。
計測、測定方法、数値にる規定、です。
だれもがしってる長さ、mm、cm、mから、重さのg、kg。
これも立派な物体の数値化です。
機械系製品のほとんどは、この長さ(大きさ)、重さを数値化して成り立っていると思います。
図面にあるほとんどの情報は、長さ、です。
こういった基礎が積み重なって、製品設計になりますし、こういった共通単位がなければ何も作れません。
開発のしようがないし、人に伝えようがない。
物事を正確に評価する、正確に伝える、という意味で、必須の行為です。
新型コロナウイルスに関して定量化、数値化されている事象とは?
では、新型コロナウイルスの感染について、これまで明確に数値化されたものってなんでしょう。
新型コロナは工業製品ではないので、明確な測定値、数値化、定量化、
というのは非常にむつかしいです。
感染者数とか、その重症化率など、統計的な数字が出ているのは事実です。
ただ、その統計も、計測方法、例えば、無症状感染者をどう拾うか、
というもので結果は全然変わってしまいます。
なので、定量化、つまりは物事を比較検討できるような具体的な数値にする、
という意味ではあまり意味がありません。
第一波と第二派とを単純に比較はできません。
PCR検査のハードルが全然違いますから。
第二派の中であっても、地域によって検査するかどうかの判断も違うようですし、
(名古屋はいまだになかなか検査してもらえないとか)
「夜の街」のように従業員は強制的に検査したり、
個人の判断で相談したりしなかったりとか(地域性がかなり出そう)、
ましてや、PCR検査自体の精度もそこまでよくない、という話もありますし。
工業製品であれば、いろいろな会社にわたって共通認識するような測定は、
その測定誤差は0.3%以下、とか必要になります。
誤差も二桁ちがう、ということです。
ということは、必然的に検査機器のメーカーによる差も出てきます。
抗体検査など、方式の差は完全に別物です。
もしかしたら、ロットによる差も出るかもしれませんし、
なにより、測定者(細胞をとる医者のやりかた)による差も出かねません。
傾向を把握する、という意味であればもちろんOKです。
が、なにか重要な決断をする、という段においては、適切ではないように思います。
どこかで「マスク着用の義務化」も上がっていましたが、
義務化するにはそれなりの根拠が絶対に必要です。
今現在、新型コロナウイルスに関する数値化されてるものは?
新型コロナウイルスについての数値化、定量化で、
今数値が出せているのはシミュレートによるものだけではないでしょうか。
たまーにニュースなどで、
「スーパーコンピューター京で算出したところによると・・・」
ってやつです。
飛沫がどこまで飛ぶとか、空気の流れでどうなるか、とか。
それもひとつ重要な判断材料として使える数値化、定量化と思います。
代表的なのは「ソーシャルディスタンス 2m」
は、飛沫が会話で飛ぶ距離、として決められていると思います。
なにで計測したのは知りませんが、シミュレートでも出ています。
で、そんな中、今回東京大学が行った試験は
コロナウイルスに対するマスクの効果
です。