目次

 癌細胞のエネルギーはブドウ糖

 癌細胞と糖質の関係性と、素朴な疑問

 果糖と癌細胞の関係性は?

 まとめ

癌細胞のエネルギーはブドウ糖

癌細胞がエネルギーとして必要とするブドウ糖は正常細胞より8倍(記述によっては3倍とか十数倍とも)といわれています。

これは何を調べても、事実として間違いないと思います。

いわゆる、ワールブルク効果ですね。

 

なので、糖質を断って、癌細胞のエネルギー源を断ちましょう、と。

それが、癌治療に糖質制限、とか、断糖食とか、ケトン食とか、

糖質をなくした食事を導入しましょう、という根拠になっています。

 

が、一方で、ゾルゲン法やそれに近い食事療法としては

フルーツをものすごい量採ることを推奨しています。

炭水化物もOKとしてて、玄米などの茶色いものをとりましょう、

というのもあります。

 

がん細胞にとって糖質を徹底的に抑えるのが重要だ、

ということであれば、あらゆる糖質をとってはいけない、ということになります。

その反面、血中に常時ある糖はどうなるのか、といのは私の中ではまだ疑問として残っています。

大体血糖値は低くても80とかあるはずです。

赤血球のエネルギーとして優先的に消費されるからいいのでしょうか?

そういった記述はお目にかかれません。

 

最低限必要な糖は糖質を摂取しなくても肝臓で作り出されます。

脂肪やらアミノ酸からなど。

でないと、血糖値0になってしまいますから。

血中の赤血球は、ケトン体はエネルギーにできず、ブドウ糖しかエネルギーにできません。

逆に、癌細胞にはブドウ糖以外をエネルギーにできるものもあります。

そういった癌細胞たいしてはどうしたらいいのか、はまた別の話にします。

 

そう考えると、ケトン食はほんとに効果があるのか?

となってしまいますが、最近ではケトン食だけではなく、

抗がん剤も使ってこそ効果がある、というように言われています。

治療の補助的役割、ただし、その効果は非常に大きいものとしてその研究者間では認識されています。

 

私=患者側の人間からしても、

たったn=1の実例ではありますが、効果は認められている、と思っています。

その原理なんかは、また研究者に解明してもらうとして、我々患者側としては

あくまで結果が全てです。何度も言いますが。

それがたとえ偶然でも構わないのです。

 

その偶然が偶然でなくするために、研究者には原理の解明をしてもらえれば、

と願うばかりですし、日々研究は行われていると思っています。

と、かなり糖質とがん細胞というところから話がそれてしまいましたが、

話を戻します。

 

癌細胞と糖質の関係性での素朴な疑問

で、私が癌と糖質との関係で疑問に思うことが二つありました。

 

 1.ブドウ糖以外の糖質は癌のエネルギーにならないのか

 2.他の糖質は体内でブドウ糖に変換されないのか

 

要するに、ブドウ糖だけが悪者にされてますが、

糖類自体はものすごく種類があります。

それらはいったいどうなるんだと。

米などは分解されてブドウ糖になるのでNG、というのはありますが、

他にも糖と呼ばれるのはいろいろあります。

 

そこで、糖質について、一つ調べたのでまとめてみました。

前提として、人工的に作られた糖については考えません。

すでにいろいろなところで、健康に悪いのは言われていますので、論外とします。

 

では、その糖質にはどういった種類があるのか。

糖質を分けると、下記のとおりです。

 

単糖類・・・グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース、

単糖類が2分子で二糖類・・・スクロース(ショ糖)、マルトース(麦芽糖)、ラクトース(乳糖)

多数で多糖類・・・オリゴ糖、でん粉、グリコーゲン、セルロースなど

 

です。

で、まとめていてわかったのですが、糖の吸収というのは、基本的に口から入って

唾液から胃から、いろいろな過程で分解され、小腸で吸収されるます。

で、その吸収できるのは、単糖類になります。

 

ということで、おのずと疑問2の答えは明確で、

他の糖質は消化の過程でブドウ糖になってしまうので、よろしくない、という結論です。

 

米などの炭水化物というのはでんぷん、つまりはここでいう多糖類になるわけで

米に限らずいろいろな糖質は結局消化の過程で、結局はブドウ糖になるよ、ということです。

 

一つ目の疑問である、

ブドウ糖以外の糖質は癌のエネルギーにならないのか

については、どうなんでしょうか。

上記のように、吸収されるがの単糖類だけなのでそこだけ抑えればよさそうです。

 

まずは、ブドウ糖

これが主に血糖値を上げている要因になります。

多糖類が分解されてこの形になるので、おおよその炭水化物は消化、吸収の過程で

このブドウ糖になり=血糖値が上昇してしまうと。

白米より玄米を、というのは、

茶色い炭水化物というのは精製されてないために食物繊維が多く、

それが糖の吸収を阻害するために血糖値が上がりにくい、とされています。

これは、癌のエサになる、と最大の悪者にされてますね。

 

で、次に果糖です。

これは読んで字のごとく果物に多く含まれる甘味です。

で、この果糖はブドウ糖に対して血糖値の上昇は半分くらい、

といわれていますが、そこはマジックで、果糖はブドウ糖とセットで存在してまして

必ず同時にブドウ糖も吸収してしまいます。

確かに果糖としての血糖値上昇は低いですが、総合して高くなってしまうと。

 

他にも、最近テレビの健康番組でよくやってるのは、

この果糖が脂肪になりやすい、という研究があるとか。

そのあたりはまた別途詳しく自分も調査したいと思ってます。

なんせ、朝食はフルーツのみなので、これで太るといわれると大変です。。

ゾルゲン法など、フルーツを鬼のように摂取する食事療法ってどうなるんだろう、

という疑問がわいてしまいます。

 

最後に、ガラクトース

これは私もなじみがありませんが、体内でも作られるようです。

そしてその吸収過程はかなり複雑で、ここでは全く書ききれません。

興味のあるかたは、ガラクトースで検索してみてください。

乳製品に多く含まれる糖のようで、赤ちゃんの栄養になっている、という記述もあります。

この糖の吸収過程は複雑としましたが、それゆえか、こちらが吸収できない病気もあるようです。

血糖値とか、癌とかの関連については、あまり気にする必要はないのかな?

 

果糖と癌細胞の関係性は?

いろいろ調べましたが、あくまで癌のエネルギーになるものとしては

ブドウ糖が主に、ということでした。

主にというのは、ブドウ糖以外に、タンパク質や脂肪もエネルギーにできるようなので。

 

じゃあ、ブドウ糖以外の糖、果糖はどうか、と。

ここに注目すればよい、ということになります。

実はこの果糖、最近になって研究が盛んにされ始めたようです。

ということで、これまであまり研究されていなかったので、情報がなかなかありません。

 

一つ明らかになっているのは、人工的に生成された異性化液糖

フルクトースコーンシロップといわれる、

甘さがめちゃあるものですが、これは確実に体に悪い、というのはわかっています。

かなり問題視されているようです。

こちらは論外として。

 

フルーツからとる、天然の果糖はどうなのでしょう。

この場合、酵素なども一緒に採るので、人工甘味料のようにそれだけしか物質がない

というのとは、また違ってくると思います。

そいう違いを踏まえて、どうなるか、という研究は見当たりません。

 

が、その少ない情報から結論から言うと、

ある程度の量の果糖は、ブドウ糖に変換されているので、NG

果糖が血糖値を上げにくい、というのは、この変換する過程によって

遅延がおこっており、血糖値の上昇量が低い、ということになりそうです。

 

で、ある程度の量を超えると、果糖として肝臓に運ばれる

血中に果糖として存在し、癌細胞に到達したらどうなるか、については、

記述はみつりませんでした。

おそらく、そういった研究結果はでてないのでは、と思います。

(すみません、論文のデータベースまでは見てません!)

 

で、この果糖のブドウ糖への変換だとか、果糖として肝臓に到達した場合など

ここがかなり要注意な部分らしく、またそれは別途自分も勉強したいと思います。

 

ケトン食や断糖食以外のゾルゲン法などの食事療法については、

フルーツをふんだんにとることが推奨されています。

それを考えると、血糖値の上昇は遅くなるものの、糖はふんだんにとってしまうので、

どうなんだろう、ということになります。

その代謝過程や、果糖と肝臓の関係についても、ちょっと気なりますし。

 

もし、この大量のフルーツ摂取=血中への果糖の進出(といっていいのか)が

癌を治すポイントだとしたら、

癌細胞と果糖との関係になにかあるのでは?

という仮説が成り立つのでは?とおもいますが。

今のところは、果糖はブドウ糖の摂取と同じことになるのでよろしくない、

という記述しか見当たりません。

ぜひ、果糖とがん細胞の関係を見つけてもらいたいです。

そうすれば、フルーツが癌に効く、という現象が説明できるようになります。

 

まとめ

炭水化物の定義は、食物繊維と糖質になります。

その糖質、というのも、いろいろな種類があるのがわかりました。

ただ、結局のところは、消化、吸収の過程で、主にブドウ糖と果糖なってきます。

ブドウ糖は直接血糖に。

果糖は、ある程度はブドウ糖変換される。

その変換過程があるので、血糖値が上がりにくい。

その変換される以上の量は、果糖として肝臓に、運ばれる。

果糖としてがん細胞に到達した場合、どうなるかは不明。



※当方は医療関係者ではありません。
情報の真偽に関しては、他の情報も確認するなど、ご自身の目で確かめ、頭でお考え下さい。
できる限りリソースは提示できればと考えております。