毎日新聞より
最近、がんの治療方法って、いわゆる抗がん剤っていう、薬でもってがん細胞をやっつけよう、というものから、もっと、原理原則に沿った治療方法が多くなってきているように感じます。
最近では一番ん和田になっているオプジーボ、というものも
薬は薬なんですが、がん細胞がどうして薬の効きが悪くなるのかっていう原理をさぐって、
その阻害するものをなくして、薬の効きを、的確に、かつ弱めることなく治療できるように、というものです。
今まで、とにかく薬を体にまいて、もちろんがん細胞に狙いはつけるけども、その狙いがつなかくなったら、きかなくなっちゃう、
という状況を回避すると。
原理的には、ですが。
まだまだがん細胞の機能はおそらくわかってないこともおおいとおもいますし、この原理ですべてがうまく収まれば、
オプジーボでがんは、すくなくとも、狙えるがんは治ってしまう、といえるわけですが、現実はそこまでいかない、です。
今回の研究は、未だマウス段階ではあるものの、キラーT細胞が弱くなっちゃう仕組みを解明し、
それが起こらないようは手段を用いたら、おおくのマウスが治ったと。
これも、ちゃんと原因を解明しての、その原理原則にのっとった形で治療が行われた、ということですね。
キラーT細胞とは?
その前に、キラーT細胞とはなんなのか、と。
リンパ球T細胞のうちの一種で、宿主にとって異物になる細胞(移植細胞、ウイルス感染細胞、癌細胞など)を認識して破壊する。キラーT細胞とも呼ばれる[1]。キラーと呼ばれる由縁は、病原体を殺す殺し屋ということであるからと、よく言われる。
wikipediaより
ということで、とにかく異物を排除しようとする細胞です。なので、これが弱まってしまうと、病気が治らないと。
そもそも、がん細胞というのは健康な人の体内でも、毎日何千と発生しています。
発生はしていますが、これらキラーT細胞をはじめとする、免疫細胞がちゃんとはたらいていれば、それらを排除して、健康体を保っている、というわけです。
なので、これらが働かなくなると、がん細胞が残って、成長して、何億個と成長して、ようやく発見に至る数ミリレベルのサイズになります。
なので、発見されたときには、既に細胞の数としては飛んでもない数になってまして、自分の免疫だけではどうにも、という状況です。
なので、一番手っ取り早いのは、外科手術、でしょう。
ただ、発見されたレベルまで成長したということは、実際には体中に回っている、とも言われます。
なので、いくら早く発見して、小さいうちに切除したからといって、転移の可能性は十分にあり、そこで外科手術と合わせて化学療法も行う、
全身に潜在的にのこっているがん細胞をたたく!
というのが一般的な治療ながれと聞いています。
記事の話に戻しますと、今回、そのキラーT細胞が弱まってしまう理由が分かったので、そこを対策したということですが、
何をしたかというと、そのキラーT細胞の中にある、自らの機能が弱まってしまう遺伝子があるようで、それを除去することで、弱まる原因をなくす、
という方法らしいです。
すごいですねぇ。
遺伝子を触っちゃうとのことで。
で、そういった遺伝子操作をしたキラーT細胞を、がん化したマウスに戻したところ、生存率が0から70%になったと。
数値からすると、とんでもない成果、に思います。
今後は人の細胞でも同じようなことが起こるかを検証するとのことです。
白血病の最新治療にも
先日、日本を代表するスイマーである、池江璃花子さんがなってしまった、白血病の最新治療にも同じような方法で治癒している例があります。
こちらはすでに治療に用いられてまして、7割近くが治っていると思います。
白血病はいろいろな種類があるので、どのタイプにも使えるということではないと思いますが。
その治療にかかる費用が、莫大です。
アメリカの場合、5300万円とか。
ただ、国によっていろいろ変わるようでして、(技術的な部分が変わるのかどうかはわかりませんが)、中国だと500万円とのことです。
白血病、実は私の身内もなっていまして、その病棟といいますか、他のがんと違って、免疫が落ちるということで、面会もそんなにできませんし、場合によっては無菌室、
ということもありますし、
化学療法が使えなくなってしまうと、後は移植となりますので、隔離されたところでドナーが出るのをまつ、という状況になります。
私のところは、幸いなことに化学療法で寛解までいきましたが、
そうでない方は、時間が止まったように、ただただ、日々変わらないまま、時間だけが流れる、という現実をみました。
そんな中、新しい治療が承認され、さすがに5000万円はだせないので、中国で治療をおこない、無事、成功して帰国されたご家族のニュースが流れていました。
この時ばかりは、中国にグッジョブ!って思いましたね。
仕事柄、中国にいって、現地の人たちと折衝したりしますが、それはまぁ、
少しの好きでも見せようものなら、何をするか分からない、って状況でしたからね。
こちらの治療法も、今回のキラーT細胞とおなじく、自分の免疫細胞の遺伝子を操作することで活性化させ、培養し、体内に戻す、というものです。
こりらも確か8割くらいは成功した、というデータがあったかと記憶しています。
日々、医療は進化しています。
4年もすれば、もう一昔前、と言われてしまうほどの速度だといいます。
ただ、治療もそうですけど、まずは、病気にかからないこと。
原因をつくらないこと、というのが最重要に思います。
が、今の世の中、先日もマイクロプラの記事で、すでに水道にすら混じっていると。
そのプラが人体に影響するかどうかは不明ですが、海洋生物の食物連鎖では、すでの問題になっているようで、
それを考えれば、当然、人間にも影響があるように思えます。
どうやって、そういう健康被害を防ぐかっていうのが、もっとも難しい段階にきてしまっているのかな、とも思います。
とにかく、病気になってしまっても回復する手段があるというのは、心強いことだと思いますので、
医学の発展を祈りましょう!