民間療法はいったい何なのだろうか

癌になってしまうと、はっきりいって、藁をもすがる気持ちで

いろいろ治す方法がないか、これは効かないか、

あれやこれや考えてしまうと思います。

私の場合は、私自身ではなく、父親が癌になったというだけで、

あれやこれや、公的な医療機関に行く外にも、

いろいろと何かないかと探しまくったりしました。

書籍もあれば、インターネットもあれば。

そうすると、でるわでるわ。

ほんとかどうか、その真偽の分からない治療法やら、食事法やら。

何がほんとで、何が嘘なのか。

はっきり言って、わかりません。

たまたまある一人の患者さんにとっては良かった行為であって、

あるいは、その行為がよかったわけではないかもしれないものまで、

奇跡の生還、としてまつりあげる。

逆に、医者が患者を殺す、なんていう過激なものもあったり。

抗がん剤を否定するものだ。

癌になっても何もするな、と。

ただ一つ言えることは、エビデンスといわれる

統計的データに裏付けされた治療方法は、

がんセンターや公立医療機関で医師が勧める

いわゆるがん三大療法(通常医療)といわれるものしかないのです。

よく言われる、民間医療については、統計的に優位性のあるデータがありません。

ある特定人物、もしくは少数の、行ってみれば極めて個別といえる結果はありますが、

果たしてそれが一般的に適用できるものなのか、

そういったデータは一切ありません。

とはいっても、通常医療として認められている抗がん剤だって、

確実に効きます、というものがないのも事実。

おおよそ、20%くらいにしか、効果が出ない、とも。

場合によっては、一切の治療方法がない、という癌もあります。

民間医療がこころに寄り添うこともある




きっと、その不確かさが、癌という絶望において、

高額でも、根拠のない治療方針を選んでしまうことになるのではないでしょうか。

国立がんセンターのサイトにも勧められると判定された民間療法はない、としています。

勧められる = 統計的に優位なデータが得られたもの

だとしたらしたら、その時点で、それは通常医療に食い込まれてています。

そういった意味で、通所医療以外に勧められる治療がないのは当然です。

逆言えば、データがそろってないだけで、今後、勧められる医療になる治療方法が存在する可能性は、

0ではない、とも言えます。

具体的には「漢方薬」

これも初めは民間医療でした。今では、しっかり処方してもらえます。

もうひとつ興味深いのは、合わせ技、です。

例えば、通常医療で、抗がん剤をやっているとします。

そこに追加して、この食べ物がいいよ、とか、このサプリがいいよとか、

このクリニックでの施術がいいよ、

というのをやっていたとします。

その患者さんが癌を克服したとしましょう。

病院としては、医者としては、個人が勝手にやっていた療法の効果を認めていなので、

治ったとしたら抗がん剤のおかげだ、と100%言うでしょう。

データとしても、そうあげられるものと思います。

民間医療側としては、これをやってたから治ったんだ、とも言います。

実際は、二つのことをやることで治った、という可能性を、

そこでデータとして見いだせない、積み上げられないのが残念です。

 

近年、芸能人でも若くして癌によってお亡くなりになった方何人もいます。

その中で、民間医療がいけなかった、と言われる方もいました。

けど、正確にはちがいます。

通常医療に見放され、治る見込みがないとされる中で、

心のよりどころとして、すがる思いで、民間医療をやってみた、

というのが本当のところだと思います。

なので、効果のない民間医療を選択したがゆえに、死んでしまった、

のではないのです。

詳しく調べようと思えた民間医療



民間療法はいきなり始めないと思う

基本的に、通常医療を否定して、拒否して、民間医療だけに頼ってなくなる、

というかたはほとんどいないと思います。

まずは、医者に勧められるままに通常医療を受けるものと思います。

お金の問題もありますし。

その中で、民間医療を併用する方が50~80%に上る、という形になります。

なので、医療機関としても、どういう組み合わせが効果的なのか、

というデータを積極的にとったらいいのに、

と、心の底から思うわけで。

どういった民間医療が上げれるか、一覧ではありませんが、

私が調べたものについて、あげてみます。

その成否については、今回は記載しませんし、わかりません。

私は医療従事者ではないですし、実際試してもいないし、

手元にデータがあるわけではないです。

ただ、所管として、どうなんだろう、的なコメントは入りいますが、

あくまで素人である私の主観です。

 

ここでは、大学など、医療研究機関としてやっているものもあります。

が、通常医療として組み込まれていないものとして記載します。

 

1.ケトン食

こちらは今では研究的にもほぼ効果が実証できていると思いますし、

理論的にもかなり整合性があるとおもう食事方法です。

また、過去、数ある効果があるという食事療法もこれに近いものであり、

それよりもさらに理論的にも効果があると思われます。

もともと小児てんかんに適用する食事療法として公認されているのですが、偶然、

その治療中に、脳にあった腫瘍が消えた子供がいたことがきっかけになりました。

日本でも大阪大学が肺がんステージ4の患者の治療に用いて、かなりの効果を上げています。

アメリカでコホート研究の対象にいったんはなりましたが、人道的な理由で途中で中止されました。

2.丸山ワクチン

ちょうど、父親が癌になって、抗がん剤もなければ何もない、という状況の中、

かつて、抗がん剤と同じくして臨床テイストを行いながらも、承認がもらえず、

それが、選定委員が抗がん剤の製薬会社の人間がいたため、闇に葬られたという

スキャンダルとともに、テレビで紹介されたがんに効くとされるワクチンです。

今でもがん治療としては認められていませんが、当時から今に至るまで

頼る患者は数少なくありません。

ただ、臨床試験で有効なデータが出なかったといわれています。

近々、海外でその臨床試験が行われるとのことです。

3.免疫療法(樹状細胞、NK細胞など)

がん細胞と戦うための免疫を体から取り出し、培養し、それを体内に戻す、

といいう治療になります。

樹状細胞、NK細胞、というのが良く挙げられています。

理論的には効果がありそうですが、値段の割に効果があったという話は聞きません。

が、最近白血病の治療で画期的な結果を示しているのもい事実で、

他の癌についての有効性が示せれば、通常医療で保険などがてきようできるようになったら、

と思う次第です。

オプジーボも免疫療法といわれますが、根本的に仕組みが違います。

名前は近いですが。


4.高濃度ビタミン注射(点滴)

癌細胞の栄養はブドウ糖になります。その糖と分子構造が似ており、

かつ、ビタミンCは細胞に取り込まれるとアポトーシス(細胞が死ぬこと)を

起こすことが試験管レベルでは実証されています。

ただ、その血中に必要なビタミンの濃度が非常に高く、

食事でとることは不可能なため、こうして直接ビタミンを注射、もしくは点滴します。

断食後に行うと、がん細胞もエネルギーを求めており取り込みやすく、より効果的ともいわれています。

最近ではその効果の実証が進んできているようで、推奨する医者もだんだん増えているようです。。

5.温熱療法(ハイパーサーミア)

癌細胞が熱に弱い、というのは古代ギリシャの時代から言われていたようです。

どうやってがん細胞を見つけたんでしょうか。

実験でもそれは実証されているようです。42.5度がその閾値だとか。

通常細胞は血管の拡張によりたすかるようで、選択的にがん細胞を破壊することが可能です。

また、体温が上がることで免疫力も強くなるのと、抗がん剤も併用で

その効果が高まるというのもあるようです。

これだけやっている、という話は、いろいろ探しましたがありませんでした。

補助的にやっているのが多いように思います。

6.アガリスク、フコダイン等の摂取

むかしから新聞の下のほうに載ってますね。

癌が消えたとか、そういううたい文句で売っている食品です。

よくあるぬるぬる、ねばねばの効果だ、というのはおぼろげにわかりますが、

それががんに効くのかといわれると、どうなでしょう。

栄養的には良いのは間違いありませんので、患者さんが接する意義はあると思います。

基本的に食品での栄養摂取は、がんを殺すものではなく、

栄養をしっかりつけて、体力と、免疫力の活性化に寄与する、と思うのが妥当な気がしています。

7.ジクロロ酢酸ナトリウムとビタミンB1

こちらは医学的にけんきゅはされていると思います。

がん細胞はミトコンドリアを抑制して、アポトーシス(細胞が自滅すること)を抑制しているため

そのミトコンドリアの機能を活性化させるための物質がジクロロ酢酸ナトリウムの摂取となります。

ただし、ビタミンB1をその作用で必要とするので、

一緒にビタミンB1も摂取します。

その理論や実証については、論文も出ているようです。

8.フランDグルコース

製薬会社が作った、治療薬ではなく、がん細胞への糖の吸収抑制剤です。

がん細胞が糖質をエネルギーにしていますが、ブドウ糖の分子に似ていて、

かつ栄養とならないものとして、がん細胞が糖を吸収する前にとりついて、栄養をなくす

という理屈です。

データも取っているようで、一定の効果はあるようです。

ただし、癌種類、特に大腸がんには効果が薄いようです。

思うに、であれば糖を摂取しなければよいのでは?と思います。

どうしても必要な血中の最低限の糖からの栄養吸収も抑えられるとしたら効果的かと思います。

9.気功

超常現象的ですが、知り合いに操る側の人を知っています。

また、大学時代にサッカーをやっていましたが、ねん挫など、気功をうけることで

実際に短期間で治癒できるというのは体験しました。

学校の近くにあり、半数近くの選手が行っていました。

実際に体験済みで、知り合いもいなければ、検討もしていないと思いますが。

知り合いの気功師曰く、実際に難でお治す自信がある、といっていますし、

医療関係者で、大っぴらには使わないものの、御願いされたらやっており

実際に評判をよんではいます。

ただ、理論的に実証できないので何とも言えません。

あと、人によるところは大きいのかなと思います。嘘も十分にありうるかと思います。

 

当時、私がいろいろ民間医療として、どうしても何かしたい、とおもって検討してみた対象は上記でしょうか。

他にもあると思いますが、見るからにどうかというのもありますし、

検討するまでもなんじゃー、というのもあったと思います。

※当方は医療関係者ではありません。
情報の真偽に関しては、他の情報も確認するなど、ご自身の目で確かめ、頭でお考え下さい。
できる限りリソースは提示できればと考えております。