目次

 糖質制限を否定する記事が出る理由

 その根拠となる動物実験

 糖質制限のコホート研究はすでに行われている!

 自信をもって健康に良いといえる糖質制限とは

 まとめ

糖質制限を否定する記事が出る理由

さて、本日のヤフーニュースの見出しに

「極端な糖質制限、寿命に影響か」

という見出しがありました。

私自身としては、はっきりいってその結論はでてるんじゃ?っておもってます。

まず、こういった記事がちょくちょく出ますが、その理由はいったい何なんでしょうか。

はっきり言って、穀物系農業系の業界の仕業かな?と思ったりします。

以前にも東北大学大学院からでていますが、論文の掲載団体は、農業系です。

医療や栄養系の学会誌ではありません。

これだけで感がぐってしまいますが。。

アメリカでも脂質vs糖質でどっちが健康被害がでるのか、という議論がありました。ずいぶん昔です。

調査の結果、糖質が影響する、という結論は出たにもかかわらず、

その業界団体に支援される政治家たちによって、脂質を悪としました。

低脂質が健康に良い、として、低脂肪の食品がはやりだしました。

それによって、糖質が幅を利かせることにより、あまりに肥満が増えたと。

あまりに影響が大きかったので、のちに糖質の取りすぎについて警告が出るようになりました。

それにより糖質オフという概念ができたようです。

 

恐ろしいですね、利権というやつは。時によっては、人の命より、われらの利益、と。

こちらの情報は検索すればいろいろとその陰謀論なども出てきます。

おそらく、事実でしょう。

私が行っている勉強会の金持ちのアメリカ人もそういってました。

日本でも、その業界誌が農業系ということを考えると、趣旨としてはおなじことなんじゃないの?って思ってしまいます。

さて、そうはいっても、ほんとに糖質制限が安全かといえば、どうでしょうか。

今回、この記事では動物実験を通じてその危険性を論じています。

マウス実験はほんとに妥当なのか

さて、今回の実験は寿命が一年のマウスにおいて、

通常のエサと、糖質制限をした餌とで比較したと。

えーっと。

ハムスターと実験用のマウスは多少違うかもしれませんが、まぁ、こういう系統の動物を飼ってる人なら

ちょっとまってよ?って思いませんか?

彼らのエサってそもそも穀物ではないでしょうか。脂質の多いタンパク質とったら、肉ですよね。

かれら、肉、食いましたっけ?

本来のエサを与えずに、タンパク質と脂質の高い餌を与えたらどうなるか。

そもそもですが、草食系の動物に、高いたんぱくを与えて、そりゃ、体調悪いよって思いますが。

細かい実験内容はわかりませんが、大まかに言ってそう思ってしまいますが、どうでしょう?

ハムスターに肉ばっかやってたら生きてられるんだろうか。

というか、そもそもそんなエサ食ってくれるんだろうかと。

それについて、糖質制限の第一人者的な江部康二氏がそういった記事を掲載して言いますので、

糖質制限「老化説」が抱える根本的な大問題

 

さらに言えば、最近ではマウス実験について疑問が出ているとまで言われているようです。

簡単に言えば、まず、薬などの検証を行うのに、とりあえずマウスやラットが使われるのは、

よく皆さんも聞かれると思います。

で、マウスを使った動物実験でよい結果が出たと。

ただそれが人間に当てはまるかというと、大体30%程度らしいです。

で、その理由として、マウス自体がものすごい不安定な存在だというのがあるようです。

住む環境もそうですし、与えるエサなどもそうですし、

マウス自信が持っている細菌によってもひどく変わるようで、

同じ系統(入手先やらその飼育環境とか)のマウスで試験をおこなっても再現できないときがあるほどらしいです。

今回の糖質制限の実験では、マウスにとって、その影響の大きい餌の部分で行っているようで、

そもそもの検証自体の意味があるのかとも思えてしまいます。

こちらが論文です。

A mouse’s house may ruin experiments

英文の記事ですが、まとめたのが下記の記事です。

Natureニュース「マウスの飼育状態で、実験結果が台無しに?」

これ読んでしまうと、ほんとにどういった意味ががるんだろうか、と。

はっきり言って、マウスの性質と、その安定性と、

その不安定要因で試験をしている今回のマウス実験に意味があるとは全く思えません。

糖質制限のコホート研究はすでに行われている!

なんでわざわざ動物を使ったこんな試験をやってんだ?

って話になりますが、やはりそこは人でやるには条件がそろわなかったり、

とにかく時間がかかって仕方がないともいます。

なんせ、人がなくなるまで追跡していたらと思うと、大変な話です。

が、すでに人で糖質量をベースに解析を行った研究があるじゃないですか。

そして、それによってすでに結論は出ているように思います。

そう思いますし、今、癌に対して有効とされるケトン食の注意事項は

すでにそちらに盛り込まれているように思いますし、

一般的に体に良い悪い、と言われているような内容でもあると思います。

日本ローカーボ研究会というところがまとめている記事です。

結論から言うと、

通常食(60%タンス化物)から30%までの糖質制限をおこなった群

その死亡率とその内容などをまとめた研究があるようです。

その結論から言うと、

通常食と動物系たんぱくと脂質、植物系たんぱくと脂質の3系統で比較したところ

その死亡率は

動物系タンパク、脂質 > 通常食 > 植物系タンパク、脂質

という結論になります。

大規模コホート研究からみたローカーボ食の利点と弱点

 

植物系たんぱくや資質をメインとした糖質制限で一番健康だったという結論です。

 

ただし、ここで書かれているものは、糖質制限といっても30%程度でしかありません

ケトン食、といわれるものは一日の糖質を20gまでにする、というものです。

ここでいうところ10%まで下げないといけない群、になってきます。

曲線のかたむきからいったら、より良くなる、ですが、そこまで極端な内容は記載がありません。

で、そのケトン食ですが、

この動物系からのタンパク質の摂取はケトン食でも制限されています。

まず、ソーセージなどの加工肉はNG。

こういった加工食品には保存や発色のための添加物が体によろしくない、というのは

おそらく癌になった方で食に気を付けようというかたなら常識になっているかと。

次に、そもそも動物系の肉に含まれる脂には体に悪い不飽和脂肪酸がメインとなっているため

加工云々の以前によろしくないと。

なので、ケトン食を考えているレシピでも、動物の肉類は週500gまで、としています。

自信をもって健康に良いといえる糖質制限とは

じゃぁ、何を食べるのかというと、鶏肉と魚介です。

鶏肉は肉でもそういった悪い成分がないどころか、イミダペプチドという

疲労回復に良いとされる成分があると。特に、胸肉。

魚、とくに青魚は最近鯖缶やイワシ缶が大人気なように、EPAやDHCがたっぷり含まれる

非常に良い食品です。

これは穀物からだけでは絶対に取れない必須脂肪酸です。

なので、この鶏と魚介と植物系のたんぱく、脂質を多くとる糖質制限なら

死亡率が優位に下がっているのもデータすでに知られていることとあっていますし、

すでにケトン食として推奨されているメニューと合致します。

植物性たんぱくというのであれば、代表の大豆ですね。

これはイソフラボンという、これまた抗がん作用のある物質がたっぷりです。

じゃあ、ベジタリアンはどうなってるのか?

さて、ここまで考えると、ベジタリアンっていうのはすべて健康なのかと。

たんぱくは動物からとらずに、大豆になるともいます。

今回のコホート研究の植物系たんぱく、脂質系統に相当するもので、

一番死亡率が低いものといえると思います。

が、はっきりいって、栄養は不足がちになるでしょう。

必須脂肪酸とされる、オメガ3脂肪酸(EPAやDHCにいなるものです)が取れません。

タンパク質だって極端に低下します。

調査ではベジタリアンと通常食の人とで、乳がん・大腸がん・前立腺がんのリスクは変わらなかったという結果がでています。

基本的に糖質量は炭水化物をとっていると思うので、ベジタリアン、通常食とも変わらないと思います。

そしてなによる、とっとなぁ、とおもうのは、野菜ばかりの食事をずっと食べられない、ということでしょうか。

そして、調理も大変ですし、どちらにしてもその食事で個人的にまったく満足できません!

 

米食わないだけで、他は自由なケトン食のほうがよっぽどか満足できる食事ができます!

まぁ、しかしこればかりは個人の価値観によるところで、決して「悪化する」という物ではないので

やりたい人はやる、ということですね。

ただただ、大変そう、としか言いようがありませんが。

迫度のコホート研究のぶんるいとしては出ていませんでしたが、

通常食の人に対して、そのたんぱくと資質の傾向はどうだったのかと。

動物系か植物系か。

ただ、もともと炭水化物が多い構成にはなっていますので、

そこでたんぱく質が多少変わったとしても、あまり影響がないというか、差が出ないのかな。

そこで、炭水化物は大量にとるし、タンパク質だったら肉しかない、という人がいたとして

その軍群はどうなってたことか。

今となってはわかりませんが。

まとめ

糖質制限について否定意見が出る時は、何らかの意図があると思えてならない。

医療系や栄養学会系の論文誌ではなく、どうして農業系に提出するのか。

そして、その実証実験にマウスを使っていること自体が大いに疑問。

マウスの不安定さやましてや影響が大きく出るとわかっている餌を変えるのはそもそもおかしい。

糖質制限に関するコホート研究はすでに行われていて、

動物系たんぱく、脂質 < 通常食 < 植物系たんぱく、脂質

の順によりよい食事といえる。

動物系たんぱく、脂質、ましてや加工食については、

すでに多くの研究で体に悪いという理屈や根拠はあり、その通りの結果といえる。

植物系だけでは不十分で、鶏肉魚介系からのたんぱく、脂質の摂取が望ましいといえる。

ベジタリアンについては、健康的にそれほど優位なデータがない、

というのは、その裏付けではないか。

というところでしょうか。

 

おそらく、今後も糖質制限については賛否の検証は多く出てくると思います。

人間としてのその影響がはっきりとわかってくるのは、おそらく20年後とか

そういうレベルじゃないでしょうか。

今わかっている30%レベルのコホート研究では、すでに結論は出ていると思います。

※当方は医療関係者ではありません。
情報の真偽に関しては、他の情報も確認するなど、ご自身の目で確かめ、頭でお考え下さい。
できる限りリソースは提示できればと考えております。