目次

 ・高濃度ビタミンC点滴をいろいろ調べた結果として

 ・高濃度ビタミンC点滴を否定する根拠とは

 ・癌の治癒、という目的と、ビタミンCという手段を考えて

 ・医療という産業のお金の流れを考えて

 ・高濃度ビタミンC点滴を推奨する機関、医師など

 

ビタミンC点滴ががんに効く、というのはなんとなく昔から聞いたことがありました。

ただ、癌があまり身近でなかったので、気にしてはいませんでしたが、

今回父親が肺がんになったために、いろいろ確認していみました。

 

高濃度ビタミンC点滴をいろいろ調べたっけかとして

ビタミンCがどういったメカニズムで癌に対して効果があるのかは、

詳しくは取り扱の医療機関などを見てもらえるとすぐにわかりますのでそちらに譲ります。

こちらでは、いろいろ述べられている内容のまとめとして

下記のようになるのでは、と思います。

こちらの内容が事実かどうかは、記載している機関なり個人がそう主張している

というところまでで勘弁して下さい。

で、いろいろ調べてみてその(記載されている)事実からすると、

・試験管レベルでは効果が確認されている(論文もでている)

・最近、新たにビタミンCが癌細胞の血管新生を抑える効果が確認された

・患者に投与した場合に、延命期間が4倍にもなるとの主張もある

・それでも、がん患者に対して医学的に効果があるとされるデータとは認められていない

・断食後(体調の関係で食べられなかった)の患者さんがやったらかなり効果があった、

・最近はこの治療の効果を実証しようとする医師もではじめている

・副作用はほとんどなさそうだが、理屈としては腎臓への負担が重そう

・だが、問題になったという事例は聞かない。

・費用は1回1~3万円。週2~3回。半年は続ける。年間で100万円以上が必要となる計算。

・推奨(施術)する病院はかなりあるので、簡単に受けられる。

というところでしょうか。

この高濃度ビタミンC点滴は否定的見解も多くあるのも事実です。

まず、一番の理由としては、効果があるなら、データをとって実証できるはずだが、

医学的に有効とされるデータが上がってこないのは、効き目がない証拠。

やっていないのか、やっても効果がなかったから出さなかったのか、それはわかりません。

やらない理由としてよく挙げられるのが、やはりお金ですね。

ビタミンCがほんとに治療として認められたとしたら、

薬やが儲からないので、あえていろいろ時間もお金もかかる臨床試験をやらない、

という意見もあります。

 

高濃度ビタミンC点滴を否定する根拠とは


いずれにしても否定派としては、理屈的にはビタミンCが癌の縮小に効果ない、とは言えないので、

完全否定はむつかしそうです。

基礎研究レベルから有効な治療になる確率は20%ともいわれてるそうです。

ぜひ、完全に否定するためにも、臨床試験をやったらいいのに、

と思ったんですが。。

工業系製品メーカーであれば、否定をするための試験もためらわずやるのですが、

人の命をかけてやるものなので、そういうわけにもいかないでしょう。

 

ひとつ理論的に反論するなら

血液中にビタミンCが入った時点で、血中ではカタラーゼにより水と酸素に分かれる

そうですが、

そうなったら、そもそも癌細胞に対して効果があるというビタミンCではいられない

ということにもなります。

肯定派としてのそのあたりの見解は残念ながら見当たりません。

見つけたらまた書き込みます。

 

それと絡めて、

そもそもの

「ビタミンCが分子的にブドウ糖に似ているため、癌細胞が取り込みやすく」

というがん細胞を狙い打てる理屈も成り立ちません。

癌細胞、正常細胞にかかわらず、細胞に到達した時点で、

再度ビタミンCの分子構造になるのでしょうか。。

そのあたりは疑問です。

 

癌の治癒、という目的と、ビタミンCという手段を考えて

そもそも、理屈の全てを検証することに意味があるのか、といわれると、

私としては「ない」と思っています。

ここでいう「私」というのは、患者、もしくは患者の身内としての立場です。

高濃度ビタミンC点滴にしろ、抗がん剤にしろ、そんたがんに効くといわれるもろもろ全てですが、

それはあくまで手段であり、重要ではありません。

絶対見失ってはいけないのが、がんを治療する、という目的です。

これを成し遂げることが、すべてです。

なので、私たちとしては、たまたまであろうが、確実にであろうが、

結果、高濃度ビタミンCにがん縮小、抑制の効果がでた!

となってから、そのメカニズムを解くという順番もありだと思います。

 

ただ、医療機関としてはさすがにそうはいかないと思います。

患者に効くかどうかは、実験ではかのうでも、人体ではやってみないとわからないし、

それをテストして、データをとって、正式に医療として承認されることが一つの仕事です。

商売です。

 

企業が、医療機関が事業として儲ける、という目的でもあります。

その場合、前提として、理論的に癌治療が可能、実験室レベルで実証されることが

絶対条件かと思います。

民間医療、民間療法といわれるものは、このデータをとる段においては、

いずれもできていません。できてないから、通常医療にならないわけですから。

最近でも、癌細胞の血管新生を抑制する、というメカニズムも発見されたようですが、

私からしたら、効果ありきで、のちの調査で機能が発見、で構わない、とおもいます。

 

ただ、この進め方の場合懸念されるのが、いろいろメカニズムを探したけど、

その理屈がみつからなかったら、ビタミンCを捨てるのか、という問題です。

今まで治っていたのは、適切な通常医療のおかげだ、と。

もしくは、試験管レベルでは、あるいは、マウスレベルでは効果が明確に確認されているのに

人間で効果がないとされた場合、どうするのか、と。

患者としては、効果が理論的に説明つかなければ、通常治療のおかげだと、

あるいは、効果なかったらあきらめるしかないのは、どんな治療でも同じです。

 

ただ、強く願うのは、

そこにどういうメカニズムがあるのかは、後付けであっても非常に重要だと思いますし、

それを解明することによる次への希望に、確実につながるものと思います。

現状、データがそろわずに、あるいは、データ解析上の効果が見えなかったとしても、

しっかりと研究を続けてもらえたらと。

それは、高濃度ビタミンC点滴を推奨した医療機関なり、医師の責任において、です。

高額な医療費を払っているわけなので。そのための金額だと思いますし。

 

医療という産業のお金の流れを考えて


ひとつ、おかねの話を含めて、大きな問題があるとすれば、

そういったアカデミックなことを誰がやるのか、誰が続けられるのか、

という点でしょうか。

お私も経営者として考えるとすれば、

自社にまったく儲けがないことを、どうして調査できるのか、と。

ビタミンC自体、製薬会社も医療関係企業も、なんの儲けにもなりません。

むしろ、抗がん剤製造会社からしたら、そんな万能なものがでてきてしまったら、

厄介でしかないと思います。

そういったところにお世話になっている医療機関が果たして率先して

その効果実証ができるでしょうか。

むしろ、そう考えた場合に、あえてデータをとるような大々的な試験を積極的に

やる理由がどこににいだせるのか。

むしろ、高濃度ビタミンC点滴の効果実証を「やらない」という選択肢もあるかもしれません。

相当うがった見方になってしまいますが。

 

残念ながら、お金の流れを考える癖をつけると、そういう見方もできてしまいます。

もちろん、製薬会社、私的な医療機関にも人の命を救う、という使命と理念のもと、

活動していることは間違いありません。

ただ、そこに忘れてはならないのは、「自社が儲かる手段」で、というところです。

 

と、後半は医療とは関係ない話にはなってしまいましたが、

美しくはないですが、お金の流れは重要です。

というか、資本主義の世界ではそれが一番です。

そういった視点も含め、ご自身で判断するしかないと思います。

加えていうなら、高濃度ビタミンC点滴を施術するクリニックについても同じです。

おそらく、薬の原価なんてのは知れているでしょう。

それに対して1回2万円というのは、利益がどれほどあるのかな、と。

点滴なので、医者自体の手間もほとんどありませんし。

そして副作用というリスクも少ないのがあります。

私が父の理療に用いるかどうか、といわれると、他に優先する手段がありそうなので、

そちらを優先する、という結論です。

 

高濃度ビタミンC点滴を推奨する機関、医師など

これはもう無数にありますので、

地域と高濃度ビタミンCで検索すればご近所にもあるかと思います。

書籍としてお多く出ております。アマゾンで調べると、いくらでも出ています。

 

他にお多数あります。

※当方は医療関係者ではありません。
情報の真偽に関しては、他の情報も確認するなど、ご自身の目で確かめ、頭でお考え下さい。
できる限りリソースは提示できればと考えております。