今朝のトピックで、ひとつ気になるのが。
二人に一人が癌になる時代、と言われて久しい日本ですが。
なんと、がん患者が日本より欧米の方が少ないと。
記事を見ると、人口当たりの死亡者数、また、がん種類による死亡者数の人口あたりのパーセンテージを見ると、両方とも日本がアメリカに劣っていると。
和食ががんになりにくいだとか、いろいろゆってますが、数値を見ると日本の方ががん患者が多いって、ちょっと衝撃的です。
ぜんぜん健康国じゃねーじゃんって。
がん患者のデータってどうとってるの?
で、まず、こういうデータを見るときに疑わないと行けなのは、
その母数には何が含まれているのか、と。
例えば、一番はじめにどうなの?とおもうのは、年齢。
日本が超高齢化に入っているのに対して、欧米はどうなのか、と。
結局、がんにしろ、いろいろな病気も高齢になることで発症しやすいわけでして、そういう点で行ったら、人口比に対して年齢比を考えて、
その上で対比させたら実際患者数割合はどうなるんだろう、と。
各年代の人口患者比率にして、それを比較したら、とか。
次に、そのデータは地域や世代や収入や、その他国民もろもろの属性の全部を網羅しているのか。
例えば、アメリカって医療費がめちゃくちゃ高いですよね。
そして、地域によっては結構大変な地域もあると思います。
果たして、そういった国の制度的な部分、地域的な部分を考えた場合、すべての属性の人たちのデータがとれているのかどうか。
学歴調査とかであるのが、そりゃ、セレブな地域でやったら学歴高いよ、とかね。そういった恣意的な見せ方もあるわけでして。
もし、患ってても、病院に行けない人、治療ができない人って、いませんか?
幸い日本は保険制度がかなり充実しています。
年金しかもらえない高齢者だって、ちょっとまわりのサポートがあればそれなりに治療ができる環境です。
その差が、出ていないでしょうか。
と、まぁそういったデータがちゃんと入っているのかとか、考察にそれらが加味されているのかどうか。
職業柄、数値の出どころ、母数、比較の正当性は、疑ってしまうところです。
ただ、そういういろいろな要因がある中でも、簡単に比較できる数値は、
同じ地点での年別の評価だったら、ある程度信頼できるのでは、と思います。
今回、記事の中で20年前との数値の比較が出ています。
具体的には
肺がんにかかる男性の割合は、米国では00年比で21%減った一方、日本は6%増えました。
乳がんで大きな違いが生じています。米国は乳がんによる死亡率が13年までの20年で36%下がった一方、日本では逆に33%上昇しています。乳がんの死亡率の上昇は「先進国では珍しい現象」
NKKEI STYLE
とのことです。
さすがにこれは、最後の締めの言葉が示す通り、過去の自分たちとの比較になるので、ちょっと珍しな、というか、
なにやってんねん!
って思えても仕方のない数値です。
医療技術的な進歩でがんが見つかる、見つからないというのもあるかもしれませんが、それが日本と欧米で大きく変わる、というのはないと思います。
また、十分な医療が受けられない状況、という話であれば、
確かに、政策等で医療の受けやすい受けにくい、はあると思いますが、そこまで同じ国の中でそこまで影響はないのでは、と推測します。
その国の20年前データを比べると、それはちょっと見過ごせない数値があるな、と、やはり思ってしまいます。
日本のがん患者が多いわけ
よく、日本はアメリカの10年、20年後を行ってる、ということが言われます。
医療にていても、そのような感じになっているのでしょうか。
肺がん患者数の傾向については、これはもううちの父親もそうだと思うんですが、
団塊の世代のヘビースモーカー、これに尽きると思います。
あのモーレツ社員の時代、多くの人がヘビースモーカーだったと思います。
本人だけでなく、まわりの人も巻き込まれます。
その世代が、いま70、80歳を迎え、多く発症している、というのは当然といえば、当然かな、と思ったり。
そうはいっても、欧米はそういう危険性をあらかじめ認知して、健康対策をしているのも事実だし、そういった活動が、日本は遅れているのも事実かと思います。
そういう点では、やっぱり劣っていると思わざるを得ません。
後は、栄養に対する分野なども、遅れているのは事実です。
アメリカが、「オイルがいけない、低脂肪食品だ!」といえば、何の疑いもなく、日本でも低脂肪食品が流行ったりとか。
本とは「糖質がいけない」、というのはデータとかでわかってたんですが、アメリカというのは業界団体が強烈なんで、それに押されて団体の弱かった「脂質」が悪者にされた、というのが真実です。
で、肥満が真有に増えたので、「糖質を半分に!」なんてほんとのことを言い出した、という経緯ががります。
そういう間違った情報を、アメリカがいってるならそうなんだ、とするほど遅れているというのが日本というのも事実です。
で、日本が欧米に比べてがん患者が多いわけは、そういった健康に関する調査が遅れているのが一点と
もう一点あげられているのが、健康診断だそうです。
うーんと。
既述の乳がんの死亡率なんかは典型的なのではないでしょうか。
がんは、とにかく早期発見できればできるほど、今や感知できる病気となってきました。
それを見つけるきっかけは何かといえば、健康診断しか今のところありません。
じゃぁ、その診断をいつ、何をきっかけに受けるのか、と。
欧米は知らないんですが、なんでしょう。何をトリガーにいしているんでしょうか。
日本のサラリーマン社会だと、会社の健康診断でしょう。
それが一番大きいウェイトを占めているように思います。
かえって、自営業者、国保がおこなう地域の健康診断はどうでしょうか。
受診率は圧倒的に低いのでは?と予想します。
会社の健康診断の場合、半ば強制です。そうでもない会社も多いかもしれませんが、一応は知らせないといけません。
ところが、国保の健康診断は通知が来て、あとは自分の判断になります。
行ったことありますが、自営業とか、個人事業主は、現役世代だっておもっと多いはず、と思うのですが、いるのは定年後のお年寄りばかりです。
20代、30代はまずいません。
40代もいないかな。50代だと、ようやく一人二人いるかな?くらい。
絶対にそんな少ないわけありません。
こどもの学校関係でちょいちょいご父兄にお会いしますが、サラリーマンでない個人の方も結構見えるので。
なので、会社でも忙しくて受診が十分にできてない人も、個人でやられているかたも、そういった方たちが健康診断を受けることが重要、としています。
まぁ、健康診断については、意味はない!と言い切るがん専門のお医者さんもいますが、一番よいのは、やっぱり小さいうちに切ってしまうことかな、と感じていますので、
それはそれで、一意見としてもしものときに頭の片隅に追いおておくことも必要なのかな、と思ったりします。
がん患者数が多い少ないは、まぁいろいろな状況があるので、それはそうとして、
やはり、死亡率の多い少ない、かつ、自国の年別比をみて進歩してないとすると、それはやはり医療が進んでいる中であってはならない数値だと思います。
その対策が早期発見、それが健康診断でできるのであれば、受けるしかありません。
はやく簡単にチェックできる試薬が市販されるといいんですけどね。
一時期、いろいろな方法で簡単に、安価にできる、っていう研究がニュースであったりしましたが、最近聞きません。
がんの早期発見は抗がん剤メーカーにとっては一番儲からないネタにしかなりません。
そういった変な力が働いてないことを、ねがいます。